漆 塗

京仏壇のできるまで-漆塗

漆工には、砥の粉と膠で調合した半田地と、砥の粉と生漆で調合したか堅地がある。 工程は仏壇仏具の木地調整から始まり、重要な部分には刻苧を施し、布や和紙を貼り 下地錆を何回も付けて、砥石で砥ぎ下地を仕上げる。漆塗りは、良質の天然うるしを 漉紙数枚で漉し、下塗り中塗りをして、乾燥後炭砥しをし表面を整え上塗りをする。 蝋色仕上げは、蝋色漆または油分を含まない漆を塗り、更に研磨を行い滑らかで豊か な漆黒の光沢を醸し出すもので、この光沢を発揮させるには炭砥ぎ、胴擦り、摺り漆 、角粉磨きの施工が必要である。炭研ぎは駿河墨・蝋色炭使用し、平滑緻密に研ぎあ げる。蝋色作業の中でも、この墨研ぎは結果を左右する重要な工程となる。胴擦り後 、摺り漆と磨きを三回繰り返す。特に三回目の摺り漆は薄く且つ十分に乾燥した後 磨くことにより、一段と艶が深まる。螺鈿は仏具の加飾法の一つで、登高座、須弥壇 等種々のものに細工する。材料は主にアワビ貝の薄片を使用し、工程は最初に文様の 下図を描き、其れに合わせて貝を切り、下地の上に貼り付け、漆を塗る。乾燥後、 小刀で貝の上の漆をはがす貝出しをし、蝋色工程に於いて摺り漆、研磨を行うことに より、螺鈿の味わいを深くする。

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