お仏壇やお仏具の荘厳さを引き立てる錺(かざり)金具。
京都の金具はひとつひとつ手作りの品です。
錺金具(手打)の工程は
①採寸並びに型取り
②彫刻の下絵写し
③鏨で彫刻を施す
④鏨による型抜き作業
⑤やすり等による縁の処理作業
このような工程を経て仕上がったものがAの品です。
Bはプレス機で製作された銅地の品。
Cはプレス機で製作された真鍮地の品です。
(下記画像参照)
一見よく似て見えますが、手打金具は“きわだち”が違います。
縁の部分をよく見ていただきますとプレス機で製作された品は大きく斜めに裁断されております。
手打ちの品は直角に製作した後に少しだけ角を削り、全体を整えます。
特にわかりやすい箇所は透かし彫の部分です。(赤丸部分)
側の縁の立ち上がりの角度に注目下さい。手打金具はほぼ直角になっております。
それゆえ、透かし彫部分の図柄も線を細かく仕上げることができ繊細な図柄を表現できるという特色が手打金具にはございます。
また、一つ一つが手づくりですので、手打金具はお仏壇や仏具にきちんと合わせた寸法で、しかも図柄は自由に選ぶことができます。