うるし塗の表面を平らに木炭で研ぎ、磨いて光沢を出すなど仕上げ加工します。蝋色仕上げは、蝋色漆または油分を含まない漆を塗り、更に研磨を行い滑らかで豊か な漆黒の光沢を醸し出すもので、この光沢を発揮させるには炭砥ぎ、胴擦り、摺り漆 、角粉磨きの施工が必要なのです。炭研ぎは駿河墨・蝋色炭使用し、平滑緻密に研ぎあげます。蝋色作業の中でも、この墨研ぎは結果を左右する重要な工程となります。胴擦り後 、摺り漆と磨きを三回繰り返す。特に三回目の摺り漆は薄く且つ十分に乾燥した後 磨くことにより、一段と艶が深まります。
純金箔押
漆が塗られてきた品物に、漆を接着剤として金箔を貼っていくのが金箔押です。1万分の1~2ミリというのはおそらく世界各地で使われている金箔の中では一番薄いのではない...