仏像仏具や寺院全体に施されている彩色には次の三種類があり、それぞれの特徴が あります。 極彩色は木彫に胡粉の下地をして何度も色を塗り重ねる重厚な味の出しやすい一般的な彩色法です。 木地彩色は木の素材を充分に生かした彩色法で、極彩色と異なる点は、淡い絵具を使用し、木の上に 直接彩色する効果を出す彩色法です。 箔彩色は金粉押をしたその上に木地彩色と同じ様に淡い色使いで、金箔と絵具の融合で透明感の 出しやすい彩色法です。 技術的には膠を接着剤にして、岩絵具・水干絵具を素材である彫刻等に定着させます。 又、絵具の調合が大変重要な要素の一つでもあります。それによって京都で出来た仏像 であり木彫であるということが判明します。 又、彩色には塗る工程と描く工程とがあります。古来よりよく使われている家相華、 唐草、花鳥、四神、四霊等を描き入れていきます。他に仏画、壁画、襖絵、天井絵等も 彩色の一貫の仕事です。
総合組立
各工程の完了したものを一ヵ所に集め、総合的に最終組立てをします。