当組合では、平成26年度以来、京都の大学のプロダクトデザイン研究室の方々とコラボして、若い感性による新しいデザインの仏壇・仏具を開発し、商品化を進めてきましたが、令和2年度は、京都芸術大学(旧造形芸術大学)のプロダクトデザイン研究室の先生・学生さんと新製品のデザイン開発を進めています。
ここでは、現代の生活に即した形や使用方法で、若い世代にも受け入れてもらえるような、京仏壇・京仏具の伝統技術を取り入れた新しいアイテムの開発を目指してきました。
外からの情報があふれる日常の暮らしの中で、頭を空っぽにして心安らかにできる(祈りに通じる)道具として、大学からは次のような提案を頂いています。
- 仏具の瓔珞の要素を取り入れ、若い世代の住まいにも合うモビール
- 伏せると常花を挿して花瓶となるおりん
- ふくろう、ねこ、うさぎの形をした小さな木魚
- 吊り下げて照明用具としても使えるおりん
- 手で包むように持ち、割れ目を覗くと小さな仏さんが見える水蓮の蕾
- どこでも光や香りを楽しめる、携帯用の仏事材料用具収納ミニセット
- 線香の香りとけむりの揺蕩い(視覚)を感じられる装置(「Tayuta たゆた」)
- 花瓶に常花と生花を挿し放置して生・死について考える装置(「Jokabin 常花瓶」)
組合では、これらの中から商品化の可能性を検討し、試作を進める予定です。
京都芸術大学とのコラボによる新製品のデザイン開発 発表会のお知らせ
これらの提案について、模型や画像等による展示発表を行います。
開催期間 | 令和3年3月25日(木)~30日(火) 10:00~17:00 (最終日は16:00まで) |
開催場所 | 京都市勧業館 みやこめっせ 地下1階 京都伝統産業ミュージアム MOCADギャラリー |
主催 | 京都府仏具協同組合 |
協力 | 京都芸術大学 プロダクトデザイン学科 大江孝明 研究室 |
同時開催 第3回「京仏ソムリエ」プロデュース仏壇・仏具コンテスト 作品発表会
仏壇・仏具の卸・小売店の熟練従事者がプロデュースした新作製品のコンテストの発表会です。