不動明王

1. 木地

木材で仏像レリーフの形状を作るのが木地師です。厳選された桧材でフレームや仏像を彫り出す板を作ります。

2. 仏像彫刻

木地師から渡された桧の板に、幾種類もの(のみ)や小刀などを使って生き生きとした仏様を彫り出していきます。

3. 漆塗り

形作られた木地の上に下地加工を施した後、和紙で濾した良質の天然精製漆を刷毛でムラなく塗っていきます。 仏像は、極彩色で仕上げるため、胡粉下地を施します。

4. かざり金具

木地に合わせて型どりした銅板に透かし彫りを施した後、金槌と(たがね)を用いて四季の花の文様を彫っていきます。 銀めっきを施して完成です。

5. 彩色

(にかわ)を接着剤として顔料や絵具を塗り重ねていきます。極彩色、木地彩色、箔彩色という3つの種類があります。 ここでは極彩色を施します。

6. 蒔絵

両脇の文字を漆で書入れます。